犬の常識(五感/聴覚編)

五感(嗅覚・聴覚・視覚・味覚・触覚)だけでも、人と犬では異なる感覚があり、人の立場から捉えて判断することで犬が困惑することもあります。
今回は嗅覚に次いで敏感である聴覚です。

人との違いは?
立ち耳と垂れ耳では差があるのでしょうか?

犬が認識できる周波数は65~50,000ヘルツで、人が認識できる周波数は16~20,000ヘルツと言われています。
高音域な領域が人とは異なります。
また、犬が最も反応する音は30,000ヘルツと言われ、私たちには理解し難い犬笛の音がこの音域だと言われています。

人が発する言葉は200~4,000ヘルツで高音が良く聞こえる犬にとって、男性よりも女性の声を好むことが多いのは、こういった背景も考えられると言われています。
嗅覚では飼い主を認識できますが、飼い主を声で識別するは困難なようです。
それは人の声と犬の反応する音域とのギャップがあるからですね。
ちなみに私たち人の声は犬たちには「籠った音」として聞こえるそうです。

また、犬はメロディーを理解することは出来ません。
私たちが長々と語りかけても理解不能です。雰囲気だけが伝わるだけです。
この様な点からも犬に説教しても解決しません。

私たちには感じられない壁や窓に向って不安がったり、吠えたりしていても、犬たちの優れた嗅覚や聴覚によって察した証ですね。
嗅覚はマズルの構造によって個体差がありましたが、聴覚は形状(立ち耳・垂れ耳)に関わらず同じように聞こえます。

頻繁に見られる行動で「首をかしげる」という可愛らしい仕草がありますが、これは音源定位地能力(音源の方位や距離を知覚する能力)で右左の耳の位置を変えることで正確に音源を探ろうとしている時の仕草です。

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28. 8月 2009 by admin
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