犬の常識(家族がリーダーになる-4)

犬の行動・習性などが解明されていく中、現在の信頼関係はどの様にして築いていくのか?

「信頼=信じて頼りになること」ですから、犬の本質を理解・把握することが大切です。
また、近年では「犬の性格は後天的要素が大概を占める」こともわかってきました。

つまり、親の性格を継承する部分よりも、家族の接し方、社会経験のさせ方によって、愛犬の性格やストレスの感じ方などが大きく左右されると言うことです。

信頼を得ていくには色々な本質を理解する必要がありますが、基本的な要点として…

 ・犬は未来を予測出来ません=過去の経験から「今」を生きています。
 ・犬は文章(長い言葉)を理解する能力がありません。

例えば、テーブルの上に置いておいたパンを盗み食いしてしまった。(既にパンはない)

そこで叱っても犬はわからないのです。
叱られていることはわかりますが、何について叱られているのか?は関連付かないのです。
この時、説教のように長々と叱っても長い言葉を理解する能力がありませんから、愛犬にとっては「???」となります。
これでは愛犬は困惑しますから、信頼を得ることが出来ないのが実情です。

他にも「良い子だったね(=過去形)」や「良い子にしててね(=未来形)」といった言い回しをすることがあると思いますが、今を生きている犬には「現状を褒めてくれている」と認識します。
たくさんの日常ケースに落とし込めれば、相当な信頼を得られると思います。

人側の伝えやすい手段ではなく、愛犬へ理解しやすい手段が信頼に大きな影響があります。
時代は双方向のコミュニケーションへと進化しています。
犬の本質を理解し、共通認識を増やして連動を多くしていきましょう。

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27. 8月 2011 by admin
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