犬の常識(デンタルケア-1)

近年、意識が高くなってきた口腔ケア。
愛犬の口臭や歯石が気になる…という方も多くなってきました。
どんな病気が心配で、体にどの様な影響があるのでしょうか?

●歯周病が心配

犬は虫歯よりも歯周病が心配です。
歯周病は「骨を溶かす病気」です。
進行すると顎の骨を溶かしてしまいます。

その際、毛細血管などからバイ菌が入り込み、免疫を低下させ、臓器へ負担が生じてしまいます。
免疫が低下すると、歯周病にも拍車がかかり…と悪循環に入り込みやすくなります。
歯周病の治療を施しても、痩せてしまった骨は自然再生されることはありません。
ちょっとした負荷で折れやすくなってしまいます。

歯垢が歯周ポケットへ付着することで歯周病は進行しやすくなります。
犬の口腔内環境では歯垢が歯石に変わるまで「約3日」と言われています。
つまり、歯に付着した歯垢を3日以内に除去できれば、歯石にもならず、歯周病の予防にもなります。

歯垢や歯石がつきやすい口腔環境の代表例は「乳歯が残っている」ことです。
これは小型犬に多く、生後1年を過ぎているのに乳歯が残っている場合には、掛かり付け動物病院に相談されると良いでしょう。
また小型犬は大型犬と比べると、顎の大きさに対して「歯が大きい」ですから、歯と歯の隙間が少ないために歯垢が付着しやすいとも言われています。

本来、犬の口臭は無臭で加齢が原因ではありません。
愛犬に大きな負担が生じないよう、気になる場合は早めに相談してください。
歯周病は軽視できない病気の1つですが、ホームケアで予防できる病気でもあります。
この機会にデンタルケアの大切さがお伝えできれば幸いです。 .

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25. 4月 2013 by admin
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