犬の常識(五感/味覚編)

味しいものを感じ取る能力は生活を豊かにするための大切な感覚です。
人でも犬でも幸せな気分を得られますね。
しかし、犬たちの味覚は人と異なる点も多く、把握しておくことで相互の理解がより深まるかと思います。

味覚は舌の表面にある味蕾(みらい)と呼ばれる部分で感じます。
分類は4つで「甘い」「酸っぱい」「塩辛い」「苦い」です。

犬に一番多い味蕾(みらい)数は「甘い」なので、犬が甘いものを好む理由となります。
この味蕾(みらい)では肉類に含まれるアミノ酸も受容します。甘いものや肉類を好むのがわかりますね。
逆に苦手なものは「苦い」です。
例えば薬などは苦いものも多く、苦手なワンちゃんが多いのも味覚を理解することで察することが出来ます。

欲しいものを目の前にすると、ヨダレがたくさん出てくる場合があります。
人の唾液には「アミラーゼ」という分解酵素が含まれていますが、犬には含まれていません。
あまり噛まず食べる犬には、胃へ流し込むための「水替わり」みたいな役目のようです。

食欲と味覚は異なり、食欲は脳の「満腹中枢」が関係します。
犬は「満腹中枢」の働きが人よりも鈍感です。
いつでも食欲旺盛に感じるのは、こういった部分が人とは異なるからですね。

愛犬の好物が甘いものや肉類でも与え過ぎは肥満や病気の元です。
5kgのワンちゃんが500g増えたのは、50kgの人が5kg増加したのと同じです。
犬の「満腹中枢」を考えると満腹感を与えながらのダイエットは困難ですね…。

食欲は健康チェックのバロメーターの1つですから、食欲にムラがあるワンちゃんは掛かり付けの動物病院で相談されると、様々な観点からアドバイスが得られますので、是非ご相談ください。

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25. 12月 2009 by admin
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