犬の常識(家族がリーダーになる-3)
まだまだ世間一般に「上下関係が出来てないから…」というフレーズを耳にします。
これは一般の愛犬家からだけでなく犬を扱うプロからも…です。
日進月歩している犬の行動分析で明らかになっている観点からも「一昔前の考え方」と言わざるを得ません。
犬への「解釈の違いがあった」と言えます。
犬は基本的に家族との暮らしに順応しようと努めています。
これは上下を決めるとかではなく、平和を維持しようと努めています。
そこで平和が維持出来ないと判断すれば問題と思える行動が出てくる場合があります。
犬が求めているのは「平和」です。
愛犬に「一貫した安心感」と「生活に必要な資源の提供」をすることで信用と安心が得られます。
これが現時点での「リーダーシップの捉え方」であり、家族が愛犬に対する理解力の向上で絆をより築くことが出来ます。
実際に安心感を維持するにはたくさんの犬の資質を理解することが大切です。
犬との感覚差を少しでも減らすことで信用や安心感を提供しやすくなり、愛犬に大きなストレスを与えることが極力少なくすることが可能です。
「常識は偏見のコレクション」とよく例えられますが、しつけに関する常識は時の流れと共に偏見となっている部分も多々あります。
書籍やインターネットでも古い情報がたくさんあります。
愛犬へ上手く伝わっていない対処方法は安心感を与える機会が少なくなります。
続けるよりも他の方法を模索する方がリーダーシップの観点からも賢明です。
震災後、余震や地震速報音に過剰反応するワンちゃんが増えております。
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