犬の常識(家族がリーダーになる-6)

信頼とは「信じて頼ること」ですから、愛犬から「信用してもらう」以外ありません。
もちろん、不信感を与えたいと思って接している訳ではありませんが、愛犬が不信に感じることが多い場合には「温度差がある」ということになります。
「信頼関係=主従関係」とイメージされる方もまだまだ多いですが、2つの言葉には差があることに気がついて頂きたいです。

実際、様々なご相談に応じていますが、信頼関係を築く上で弊害と感じることが大きく分けて2つあると感じています。

1.愛犬を擬人化して理解している
例えば、腹いせ(嫌がらせ)で、玄関や布団の上に排泄する。
犬は「腹いせ」など、相手を困らせることはしません。
愛犬と温度差が生じた瞬間です。
犬は優れた感覚器を持っていますが、人同様に考える能力はありません。
知識は共有して初めて力や連動に繋がります。
判断が異なれば、どんなに応援してもギャップが生じて当たり前です。

2.愛犬から目を放し過ぎている
愛犬との対応の中でタイミングを逃してしまっている場合です。
簡単に例えるなら、3分前にオスワリしたことへオヤツを与えても関連付きません。
犬はリアルタイムで疎通することで理解しますので、少しでも目を放してしまうとタイミングを逃しますから、気が抜けない訳です。

愛犬は自身の平和維持のために家族の行動を観察していますが、より良い関係を築こうと家族の心理まで予測することは出来ません。
家族が変わらずして愛犬は変われないのが現実です。
愛犬との関係をより良いものへと普段から意識する際は「愛犬を擬人化して捉えない」と「愛犬から目を放さない」という2大習慣が大切です!

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29. 11月 2011 by admin
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