犬の常識(不妊手術の効果-1)

最近では不妊手術を行うことが一般的になりつつありますが、手術を「やる・やらない」は家族が決めることで愛犬に「する・しない」の決定権はありません。
しかし、何故これほどまでに普及してきたのでしょうか?
一緒に暮らす上で「犬にも人にもメリットが大きいから」ですね。

一般的な不妊手術とは、雄犬の場合:精巣の摘出=去勢手術、雌犬の場合:卵巣のみもしくは卵巣と子宮の摘出=避妊手術となります。
この手術によって、睾丸腫瘍や子宮蓄膿症など「未然に防ぐことが出来る病気」と、前立腺肥大や乳腺腫瘍など「発症する確率が下がる病気」があります。(詳細は掛かり付け動物病院で説明をお聞きください)

不妊手術は病気の観点だけでなく、生活(しつけ)の観点からも効果があります。

犬は3つの本能(1.繁殖本能 2.危機回避本能 3.捕食本能)に基づいて生きています。
犬種や性別、大きさに関わらず例外はありません。
3つの本能が同時に刺激された場合、数字の順番通りに優先されます。
つまり、どんな状況下でも繁殖本能が最優先に刺激されます。

雌が「発情している」を雄は「6km先から認識できる」というほど。
つまり、お家を中心に直径12kmもの範囲の雌が発情されると繁殖本能が刺激されてしまいます。

不妊手術をすることで、刺激する男性(または女性)ホルモンの分泌を限りなく少なくすることが出来るため、生活で1番コントロールし難い(繁殖本能による)ストレス要因をかなり軽減できます。

手術をすると「性格が穏やかになる」というのは、繁殖本能に対してのみです。
四六時中、繁殖ばかりを考えて生活している訳ではありませんので、一般的には影響を感じられることは少ない場合も多いです。

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13. 2月 2012 by admin
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