犬の常識(不妊手術の効果-2)

不妊手術は、単に「子孫を残さない」だけの目的ではなく、精神的・肉体的な健康面を考えて行われます。
近年では施される方が多くなりましたが、術後の生活で効果的に暮らせているでしょうか?

●不妊手術をすると「太りやすい」と言われています。

生殖器を摘出されることによって、生殖ホルモンの活動消費が減ります。
今まで同様に食事を摂取していれば、肥満体形になりやすいのは事実です。
体重が増加するようであれば「消費=運動などを増やす」または「摂取=食事を減らす」が必要です。
個体差はありますが、術前の15~30%くらいは消費が減ります。
運動を増やすにしても、食事を減らすにしても、基準になる数字です。

ダイエットが必要な場合でも、食事を減らすのは可哀想と感じられる方も多いようです。
犬の満腹中枢神経は(人より)鈍感で満腹に対する感覚が異なります。
現実問題、愛犬に量で満足させてあげることは困難です。
食事による体重管理の場合、現状の体重ではなく理想の体重にあわせて量を決定してください。
特に小型犬は目分量で与えず、計量機で計ることをお勧めします。

犬は動物の中で「スタミナ(=1日で移動できる距離の)No.1」と言われています。
運動などの消費を増やすことで体重管理をする場合、愛犬のダイエットが始まる前に皆さんの体重が落ちるはずです。
かなり肥満な場合、急激な運動によって関節炎などの恐れも生じます。
獣医やトレーナーなどの助言を得てからスタートされてください。

肥満は様々な病気の元です。
健康面を考えて行う不妊手術の後、肥満にさせては病気の代替えに過ぎません。
愛犬の食事の量を「確認して欲しい!」という方は当院までご相談ください。 .

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25. 4月 2012 by admin
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