犬の常識(犬の仕草-1)

嬉しそう…。不安そう…。
愛犬のメッセージは「ジェスチャー」が基本です。
愛犬が身体で表現してきます。

実際、同じ仕草でも「状況によって、意味が異なる」ことが多々あります。
例えば、尻尾。尾を振っていても、必ずしも「嬉しい」とは限りません。
また、尾を下げる(=お腹に巻き込む)ときも同様で、必ずしも不安な状況とも限りません。
排泄もマーキングやウレションなど、1つの仕草でも複数の意味があります。

・匂い取り
お散歩中によく見る仕草です。この行動は興味がある匂いに対して行いますが、緊張や不安(=ストレス)を感じた際にも行います。
例えば、前から犬がやってきた。
嬉しくても、不安でも「匂い取り」を始めることがあります。

・後肢で身体をかく
体の痒いところを「カリカリ」したいときに見られる仕草です。
しかし、これも「目的や要求が得られないとき」などストレスを感じた際にも同じような行動をします。

どちらでも「目的がハッキリしている」場合と「ストレスを感じた」場合があります。
同じ仕草でも用途が異なる訳です。
違いは「よく観察すること」でわかりますが、見分けるまで多少なり時間が必要かもしれません。
行動そのもので区別するよりも状況(=流れ)で察するとわかりやすいです。

また、どちらの仕草も長く続けられると困ることも…。
もしこれがストレスサインであれば、止めさせることよりもサインが出続けることが問題ですし、ストレスになる要因を排除できなければ、少しずつ馴らしていく必要も出てきますし…。

仕草的には似ていますが、違いに気付ける家族になりたいですね。
この違いをわかってくれると、愛犬はもっともっと安心して暮らせますから…。

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25. 12月 2012 by admin
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